☆ダブルペリア(新ペリア)によるハンディキャップをExcelで計算する方法(2012/5/9更新)
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当ページではExcelを使ってダブルペリア(新ペリア)のハンディキャップを計算する方法と、計算式を入力済みのExcelファイルを提供しています。
1:ベースとなる表を作る
Excelを起動し、下記のようなベースとなる表を作ります。
2:パーの合計値を計算する
SUM関数を使ってパーの合計値を計算し、入力が間違っていないか確認しましょう。
合計値を表示するセル(ここではT2)の中に「=SUM(起点セル:終点セル)」と入力します。この例では「=SUM(B2:S2)」となっています。[Σ]ボタンを使って合計する範囲を選択してもかまいません。
3:スコアの合計値を計算する
パーの合計値を計算したセルの計算式をコピーして、スコアの合計が出るようにします。
各プレーヤーの「合計」カラムに計算式をコピーします。
4:隠しホールを決める
ダブルペリアによるハンディキャップ計算は12ホールの隠しホールを設定する必要があります(→ダブルペリア計算方法)。隠しホールがすぐわかるようにセルに色をつけると便利です。
隠しホールに設定した12ホールのパーの合計が48になっているか確認するために「HDCP」の下のセル(ここではU2)で合計値を計算します。「=SUM(隠しホール1,隠しホール2,隠しホール3,……隠しホール12)」と入力します(各セルをカンマで区切りますが、連続している場合にはセミコロン「:」でもかまいません)。計算式を入れたセルに48という数字が表示されていれば隠しホールの設定は合っています。
5:小数点以下の桁数を設定する
ハンディキャップの小数点以下の桁数を設定します。プレーヤーの「HDCP」セルで右クリックし、表示されるメニューから「セルの書式設定」を選択します。
表示される「セルの書式設定」ダイアログボックスの「分類」で「数値」をクリックし、「小数点以下の桁数」を「1」にします。
同様に他のプレーヤー全員の「HDCP」セルの設定を行ってください。
6:ダブルペリアの計算式を設定する
ハンディキャップを計算するための計算式を入力します。
ダブルペリアの計算式は「([12ホールのスコア合計]×1.5−[そのコースのパー])×0.8」なのでプレーヤーの「HDCP」セルに「=((SUM(隠しホール1,隠しホール2,隠しホール3,……隠しホール12))*1.5-72)*0.8」と入力します(→ダブルペリア計算方法)。パーの合計値が72でない場合には「-72」の数字を変更してください。またパーの合計値を「2:」で計算したセルの数値を用いることもできます。その場合にはコピーなどを行ってもセルがずれないように「T2」ではなく「$T$2」と入力してください。
7:全員分の計算式を設定する
「6:」で設定した計算式を全員の「HDCP」セルにコピーします。
8:ネットスコアの計算式を設定する
グロススコアからハンディキャップを引いたネットスコアを計算する計算式を入力します。
ネットスコアは「グロススコア-HDCP」なので、「Net」セルに「=合計セル-HDCPセル」と入力します。例ではプレーヤー1の合計値T3からHDCP U3を引くための計算式を入力しています。
9:全員分の計算式を設定する
「8:」で設定した計算式を全員の「Net」セルにコピーします。
ここまででダブルペリアのハンディキャップを算出し、ネットスコアを導き出す準備は完了です。
10:スコアを入力する
全員の18ホールのスコアを入力します。
スコアをすべて入力すると上の図のように自動的にハンディキャップとネットスコアが表示されます。計算に使うスコアやハンディキャップに上限を設けないのであれば、これで完成です。
しかし通常は、計算に使うスコアやハンディキャップに上限を設けます。これは、上限を設けず青天井にしてしまうと、実力のない人が大きなハンディキャップで優勝してしまう可能性があるためです。この例でも「44.4」「50.4」という大きなハンディキャップとなっており、グロス117の人がネット72.6で優勝となっています。
ゴルフのハンディキャップは実力の違うプレーヤーが同じ土俵で戦えるようにするためのものではありますが、まったく実力のない人が上位に入れるようにしたり、逆に実力のある人が上位に入れないようにするためのものではありません。そこで通常、ハンディキャップ計算に使うスコアやハンディキャップ自体に上限を設けます。
この制限は、実力のある人が上位に入れ、実力がなく110〜120といったスコアの人でも上位に入れるバランスが必要です。一般的には、計算に使うスコアをパーの2倍(ダブルパーカット)やダブルボギー(ダボカット)までとし、ハンディキャップの上限を男性は36、女性は40までにすることが多いようです。今回の例でみると下記のピンクのセルがストロークコントロールやハンディキャップ上限の対象になります。
それではストロークコントロールを行い、ハンディキャップを男性36、女性40に制限してみましょう。
11:スコアを制御するためのセルを作る
スコアをコントロールしたり、ハンディキャップを上限でカットするために、その計算を行うセルを作りましょう。
プレーヤー全員のスコアなどを計算するためのセルをExcel表の空いているところに作ります。ダブルペリアの計算対象となるセルに色をつけておくとわかりやすくて便利です。
12:スコアを上限値まででカットする
計算で使うスコアを上限値でカットするための計算式を入力します。
セル内の数字と制限値を比べて少ない数値を選択するためにはMIN関数を使います。「11:」で作った制御用のセルの中に「=MIN(スコアのセル,上限値)」と入力します。この計算式を入れたセルは「スコアのセル」か「上限値」の少ないほうの数値が表示されます。
今回の例では計算で使うスコアをそのホールのパーの2倍までとするダブルパーカットで計算してみます。この場合「=MIN(スコアのセル,パー×2)」という書式になります。ダボカットの場合には「パー×2」を「パー+2」、トリプルパーカットの場合には「パー×3」とすればOKです。
13:対象となるセルすべてに計算式を入れる
ダブルペリアの計算に使うスコアの入ったセルすべてに「12:」と同様の計算式を入れます。
計算式はコピーでも入れられますが、パーの違いに注意してください。パー5は「=MIN(対象とするセル,5*2」、パー4は「対象とするセル,4*2」、パー3は「対象とするセル,3*2」となります。
上記の図ではピンク色のセルが上限値でカットされています。
14:ダブルペリアによるハンディキャップを計算する
スコアコントロールを行ったスコアを使ってハンディキャップを計算します。
制御用の行の「HDCP」セルにダブルペリアの計算式を入れます。「6:」で入力した計算式(この例ではU3〜U6に入力した計算式)をコピーすればOKです。
15:ハンディキャップを上限値まででカットする
制御用のセルで算出したハンディキャップを上限値まででカットしながらネットスコアを計算します。
ハンディキャップを上限値までとするのは「12:」と同じくMIN関数を使います。「14:」で算出したハンディキャップと上限値を比べて少ない数値をハンディキャップとして用いるため、「HDCP」セルに「=MIN(14で算出したハンディキャップ,上限値)」と入力します。この例では算出されたハンディキャップと上限値36を比べて少ない数値を入れるため「=MIN(U9,36)」と入力しています。
16:他のプレーヤーのハンディキャップも制限する
「15:」で入力した計算式を他のプレーヤーの「HDCP」セルにコピーします。
斉藤さんが女性で上限値を40にしたい場合には計算式をコピーした後、上限値の「36」を「40」にします。
これでスコアコントロール、ハンディキャップ上限でのカットが終了し、すべての計算が終了します。ネットスコアを比べて順位をつけましょう。
計算式に使うホール数や数値を変更することでペリアや新新ペリアの計算も可能です。詳しい計算方法は「ハンディキャップ計算方法(ペリア、ダブルペリア(新ペリア)、新新ペリア)」を参照してください。
今回の例で使った計算式の入ったExcelファイルは下記をクリックするとダウンロードできます。
→ダブルペリア計算式入りExcelファイルをダウンロードする(Excel97〜2003バージョン)
→ダブルペリア計算式入りExcelファイルをダウンロードする(Excel2010バージョン)
注意:このExcelファイルを使う場合には「パー」を変更し、計算に使う隠しホールを設定、計算式をその隠しホールに合わせて設定し直してください。Excelファイルはこのページを書くために作ったものなので隠しホールを2番、4〜7番、9〜11番、13番、16〜18番とした設定になっていますので、ただスコアを入れるだけでは計算できません。
●ゴルフデータベーストップ →ダブルペリア(新ペリア)計算方法 →4大メジャー優勝者一覧 振りカジIII ゴルフニュースから記録を検索: →史上最年少 →優勝回数 →メジャー優勝 →タイガー・ウッズ →石川 遼 →宮里 藍
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